短編小説『フジ・サンケイを血祭りに上げる京浜安保共闘』
ホノルルの喧騒から少し離れた、落ち着いた雰囲気の寿司バー「すし辰」。カウンター席に並んだトム・ヘイワードとポーリーヌ・デュランは、熱燗の湯気を前に、日本のテレビ局、フジテレビを巡る奇妙な騒動について議論を交わしていた。
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「信じられないよ、ポーリーヌ」トムが低い声で言った。
「事の発端となったナカイ君の件だ。あれはまだ係争中なんだろう?それなのに、一体何が彼の自宅で2023年の6月2日に起こったのか、あの第三者委員会の報告書はまるで触れていないじゃないか。」
ポーリーヌは小さく頷き、猪口に残った日本酒をゆっくりと味わった。
「ええ、トム。まるで寓話ね。
『重大な性暴力があった!』と国民の前で高らかに発表しておきながら、具体的な事実については『おしえてあげない!』の一点張り。
まるで、子供の喧嘩よ。学級崩壊の現場でよく見かける、陰湿ないじめと何が違うというの?」
トムはグラスをカウンターに置き、身を乗り出した。
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「言語道断だ。到底看過できるものじゃない。しかも、WHOの『性暴力』の定義を持ち出して騒いでいるが、あれに日本国内での法的な規範性なんて微塵もないだろう?」
「その通りよ」ポーリーヌが同意した。
「1億2,000万の日本人のうち、一体何人がWHOの定義を正確に記憶し、日々の行動規範にしているというの?検事や判事ですら、その多くは初めて聞く定義でしょうね。」
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トムは苦笑いを浮かべた。
「そして、自称『被害者X』以外に、複数のフジテレビの女子アナが会社ぐるみで『性暴力』を受けたと訴えた報告は一つもない。
つまり、あのXという人物の件は、フジテレビという組織とは全く別の、個人的なトラブルだったと考えるのが自然だろう。」
ポーリーヌは腕を組み、鋭い眼差しでトムを見た。
「ええ。この段階で、説得力のある追加的な根拠も示さずに、一方の主張だけを鵜呑みにするのは、まさに大マヌケの所業よ。
低能義塾大学でまともなのは、創立者の福沢諭吉先生と、あの阪急電鉄の小林一三翁だけなのかしらね。」