戦力にならない四大卒の女性総合職が日本企業の活力を奪っている #49

49短編小説『セクハラ・ポリスの栄光と挫折』:2025/04/29(火) 01:34:15.12 ID:sm1UNYEp

言って聞かないなら実力行使するまで…と、私は京浜安保共闘で鍛えた腕力に物を言わせて、男たちの群れの中へ飛び込んで行った。

すると、なんと逆に男たちに担ぎ上げられ、あれよあれよという間に私の身体はステージの方へ軽々と“手渡しリレー”されてしまった。

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私の悲鳴は、爆音にかき消される。

そして地面に下ろされたと思ったら、今度は男たちの“押しくら饅頭”の中で、私の身体は右の若い男から左の若い男へと、まるで盥回しのように泳がされた。

https://i.postimg.cc/rm9nb4kY/1.webp

若い男たちの熱気と汗の臭いが、否応なしに私の鼻腔を刺激する。

後から姪に聞いた話では、“押しくら饅頭”のことをモッシュ、“手渡しリレー”のことをクラウド・サーフィンと言うらしい。

とんでもないセクハラだ! しかし、『セクハラ・ポリス』の私としたことが、為す術もなく、寧ろ若い男たちの頭上で次から次へと手渡され、若い男たちの咽せるような汗の臭いを嗅いで、私は何だかムラムラしてしまったのである。

集団就職で京浜工業地帯に勤め始めて早30年。『男日照り蜘蛛の巣女』の私が、初めて経験する若い男の汗と肌の感触だった。

パンク・ロック・フェスって一体なんだろう? 性の解放区なのか? 

若い男の汗と肌の感触にムラムラしたあの時以来、『セクハラ・ポリス』を続ける資格があるのかと、私は自信を失いかけている。

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