21歳医大生が処女のまま「売春」に手を染めた切実な事情とは 広田優花さん(21歳、仮名)は「どうしても部費が足りなかった」と語る(写真
この連載では、女性、特に単身女性と母子家庭の貧困問題を考えるため、「総論」ではなく「個人の物語」に焦点を当てて紹介している。個々の生活をつぶさに見ることによって、真実がわかると考えているからだ。今回紹介するのは、奨学金で国立大学に通いながら売春で教科書代や部活費を賄う21歳の女性だ。
昨年から一般女性たちの間で「パパ活」がはやっている。パパ活とは女性たちが夢や願望、自己実現、生活のため就活や婚活をするように、パパなるパトロンを見つける行動だ。昭和の時代から配偶者以外の特定の異性と肉体関係を結び報酬を得る「愛人」はあるが、「愛人」と現代の「パパ」は似て非なる。
・・・・・・・・・・・・・・・ この"21歳国立大学生"広田優花さん(仮名)と数日後に会うことになった。
待ち合わせ場所に現れたのは・・・
「あのう、19時に待ち合わせしている広田です」
新宿アルタ前、小さく声をかけられた。私は絶句した。彼女が信じられないほどの美少女だったからだ。芸能人にたとえれば、有村架純に似ている。同行する女性編集者も「えっ」と声を失い、私に目線を送る。彼女はわれわれに対する猜疑心からか、表情はこわばるが、清楚で知的なことは一目で伝わる。すれ違う通行人で振り返る人もいるほどで、本当に圧倒的な美少女だった。