「9月4日に慶応大学に電話したのですが、日曜日で繋がらず、5日になってようやく学生部の方と連絡が取れた。事情を話すと、“お嬢さんから話を聞きたい”と言うのでまずは娘が説明に行きました」
ほどなくして電話をかけてきた学生部の担当者はこう言ったという。 「お嬢さんから聞きましたけど、どうしますか?」 それを聞いた京子さんの母親が憤慨したのは言うまでもない。
「私は “どうしますかじゃなくて、私も話をしに行きます” と言って、6日に慶応大学に向かった。しかし、娘が何をされたのかを必死に説明する私に対して、学生部の担当者らはこう言ったのです。“我々は司法機関ではないので、まずは警察に届けて下さい”と」
■「退学してほしい」 ----- 性的暴行の被害を訴える京子さんに対するフォローはほとんどなく、真摯に調査する姿勢も見せず、ただただ“警察に行け”の一点張り。異常な対応だが、その理由は10月4日、塾長名の告示によって明らかになる。そこで触れられていたのは未成年への飲酒強要という事件の一断面のみで、京子さんが陵辱された事実は「なかったこと」にされていたのだ。これでは、事件の真相を握りつぶした、と批判されても仕方なかろう。