しかし広研の関係者によれば、加害者の学生たちは、冒頭のように未成年飲酒については反省しているものの、強姦については否定し、彼女の主張に「反論」しているというのだ。
まず、女子学生は合宿所にいた学生に、LINEで呼び出されたとしているが、それについてはこう話している。
「彼女のほうから『私も行っていい?』と連絡してきたんです。彼女は6人のうちの1人と友人でした。無理やり彼女を呼び出したつもりはありません」
また、学生たちはアルコール度数の強いテキーラを、あらかじめ用意していたというが……。
「『海の家』では、テキーラのような強いお酒も提供しますが、ビールなどと違って、どうしても余ってしまいます。それで、打ち上げなどのときに余ったお酒を飲むんです。わざわざ用意したのとは違います」
そして、女子学生は強姦されたうえに尿までかけられた、という報道があったが、「そのようなことはけっしてない」というのが、彼らの言い分だ。
しかしどれだけ弁解しようと、彼らのやった行為は絶対に許されるものではない。女子学生が酩酊後、6人のうち2人が同時に彼女と性行為を始めた。その様子は、別の学生によって動画として撮影までされていたのだ。もし動画が流出したら、強姦罪だけでなく、リベンジポルノ防止法違反にも問われる。
「撮られた動画は、30秒ほどのものが4本。『その場のノリで撮ってしまった』と言っていました」(広研関係者)
じつは学生らは、そのとき撮った動画を、自ら大学に提出したのだという。
「『自分たちの行為は強姦ではない』ということを証明するために、提出したと聞いています」(同前)
慶大側は動画や画像について「確認したという事実はいっさいない」と否定。さらに「報道されているような事件性を確認するに至らなかった」と本誌に回答した。