★慶大集団レイプ・被害者側激白(2)
地獄の一夜が明けても被害者には苦しみが待っていた-。慶応大の広告学研究会(広研)で、男子学生らが当時18歳の女子学生にテキーラを飲ませ、集団強姦したとされる問題で、被害者をよく知る関係者が事件の一部始終を激白する第2弾。狡猾な手口で誘い出され陵辱された女子学生は、その翌日にも加害者の男たちに許しがたい侮辱を受け、心身ともに絶望のふちに追い詰められた。
「作業をしろ」。女子学生は、テキーラを大量に飲まされた末に陵辱された翌朝午前8時半に、Cにたたき起こされ、そう言われたそうです。
《広研日吉キャンパスのリーダー、Cの度重なる呼び出しに応じた女子学生は9月2日夜、神奈川県葉山町の「合宿所」2階で、1年生のAとBに性的暴行や尿をかけられるなどの陵辱を受け、Cにはその様子をスマートフォンで撮影される。その後、女子学生は1階玄関付近に下着姿でうち捨てられ、放心したままベッドに倒れ込んでいた》
「作業」とは、広研が夏場に営業していた海の家の解体作業のことで、「アトカタ(後片付け)」とも呼ばれています。あんなことがあった後の女子学生にできるはずもなく、「気分が悪い」と伝えると、「それなら、ここで留守番してろ。部屋を片付けておけ」と命じられました。
《Cが作業に向かうと、あとは誰も合宿所には残っていなかった。「逃げよう」。女子学生は決意し、合宿所へ出て最寄りのバス停に向かった。だが、間が悪いことにバスを待っている姿をCにみつかってしまう》
Cは「なんで留守番をしてないんだ!」と怒鳴りつけてきました。その態度を見て、本当に頭にきたといいます。「この人たちは悪いことをしたという意識がまったくない。きっとほかの女性にも同じようなことをしているはずだ」と。女子学生はCを振り切ってバスに乗り込みました。
《合宿所から目と鼻の先には神奈川県警葉山署もある。しかし、初めて合宿所に行った女子学生は、心身ともに追い詰められていた》
辱めを受けたうえ、酒を強いられたため体調も最悪でした。とにかく早く家に帰って眠りたい。それだけを考えていたようです。しかし、最寄りの京急新逗子駅に着くまで我慢できず、一度バスを降りて吐いてしまいました。
《ようやく電車に乗った後も、前夜の悪夢がフラッシュバックする。たまらず上大岡駅で途中下車し、救護室に助けを求めた》
駅員の人には、はじめは学生が飲み過ぎただけだと思われたようです。でも、それにしてはあまりにも様子がひどかったので、救急車で運ばれることになりました。
《心身ともにボロボロの状態になった女子学生は、病院に駆けつけた母親にすべてを打ち明けた。だが、この後さらに加害者や大学の対応に苦しめられることになる》 =続く