デューンのハナシだけどねぇ、リンチのエレファントマンに主演(特殊メイクってか被り物で顔は誰だか判らんけどw)してる名優ジョン・ハートが、70年代末辺りに出てる「シャウト!!」ってカルト映画があんのよ
音響技師やってるジョン・ハートの所に「俺は叫び声だけで人を殺せる」ってキチガイがやってきて、それを記録させようとする様なキテレツなハナシだったけど、リンチ版デューンのワイアリング・モジュールのアイデアはそこから来てるんだと思うね
歩兵にもシールド(電磁バリアみたいな奴)が装備されてるハルコーネン軍や帝国軍には通常の飛び道具(小銃)や高速で飛んで来る爆弾の破片は無効になってて、砂の民フレメンはデカい戦艦や車両に積んだレーザーで一方的にやられるしかない立場だったのよ
それをSFアクション映画にしてもリメイク版のデューン1作目みたいにチャンチャンバラバラしか出来ない地味な画ズラにしかならないんで、リンチが捻り出したアイデアがワイアリング・モジュールなのよ
声を増幅させて衝撃波で対象を破壊するんでシールドも効かなくて、砂虫の背に据え付けた大口径のモジュールならば戦艦にも有効って派手な城攻めシーンを実現したのも素晴らしいんだけど、音声を武器化するって発想が原作をなぞるだけのヴィルヌーヴとは格が違いますわ
リメイク版の2作目になると普通にフレメンがライフルで狙撃してたり、レーザーや、低速なら通過出来るシールド向けのロケランを使ってたりで「だったら、なんでアトレイデスの王子が来るまでやられっぱなしだったのよ??」という疑問は放置されっぱなしだからねw
1レスに入りきらんかったわw
>> の続き
リンチ版のワイアリング・モジュールはハルコーネンの策略で御家を潰され命からがら逃げ延びたポールと母がフレメンの組織にその設計図を持ち込んだ事で文字通り「ゲームチェンジャー」として物語を動かしたって筋がカッチリ決まってるのに、
ヴィルヌーヴ版にはそんな経緯も何にも無いまんま、単に王子が予言に有った救世主だったから、でフレメンの逆襲が成功しちゃうグッダグダでガッバガバのストーリーw
映画用の改変が少ないから、原作の熱狂的なファンが多い砂の惑星の支持者から持ち上げられてるだけだろうよ
リンチ版はリンチ自身も失敗作だと認めてるし興行的にもダメだったけど、ヴィルヌーヴみたいに三部作で作らせてもらってたら、スターウォーズなんかメじゃないSF映画史上最高傑作だったろうにねぇ・・・