https://masakispoetry.blogspot.com/2012/02/blog-post.html
何年も前まで
マルイの側には大盛堂書店があって
さらに何年も前までは
その最上階に洋書売場があって
そこの乱雑な置き方や
本選びの奇妙さが
まるで銀座にあったイエナ書店のように
お気に入りだった
店の終わるまでの長い時間
来る日も
来る日も
そこで洋書をめくって過ごし
買ったり
買わなかったりして
若く
疲れをしらない日々を
過ごした
そこでたいてい一緒だった友は
いまでは脆い骨のかけら
どんどん不思議に思えてくるのは
本当に詳細にひとつひとつ
友との瞬間を
覚え込んでいること