『フェードル』(Phèdre) ラシーヌ、 フランス悲劇  英雄テゼーの妻だが、女神ヴェニュスの呪いで、義理の息子イポリットに恋してしまう。  エウリピデス

1Phèdre et Hippolyte 『フェードル』(Phèdre)は、フランスの劇作:2019/12/16(月) 06:32:52.36 ID:C2Bhwtu7


    フェードルは英雄テゼーの妻であるが、女神ヴェニュスの呪いから、義理の息子イポリットに恋してしまう。  そしてこの恋ゆえにフェードルもイポリットも不幸な死を遂げることになる…


    以上がラシーヌの悲劇『フェードル』のあらすじである。  ラシーヌは エウリピデスとセネカの悲劇をモデルに作品を書いた。実際に、劇の筋立てから登場人物の性格にいたるまで、これら先行作品から受け継いだところは数多くある。台詞のなかには、エウリピデスあるいは  セネカ をそのまま翻訳したに等しいものさえあるほどだ。

2 しかし、『フェードル』は古代ギリシャ・ローマ悲劇の単なる引き写:2019/12/16(月) 06:34:43.32 ID:???


   しかし、『フェードル』は古代ギリシャ・ローマ悲劇の単なる引き写しではない。観客がすでに知っている人物、筋立て、台詞を利用しながら、時代の好みにかなうドラマを提供する——それがフランス古典悲劇の基本的な劇作法だった。問題は、どのようにして古典を時代の精神に適合させるかである。そこに作者の腕の見せ所があり、ラシーヌの独創性が発揮されたのもまさにそこであった。

    エウリピデスのヒロインは神にあやつられる哀れな道具だったが、セネカの悲劇では一途に恋する女性へと変貌する。それではラシーヌのフェードルはどうか。

    「愛しています。でも、決して思ってはくださいますな、あなたを愛する今この時も、/わたしが自分を罪なきもの、これでよしと認めているなどとは。/(…)天に復讐された不運なこの身を/あなたは忌まわしいとお思いでしょうが、それ以上にわたしは自分がおぞましい。」(二幕五場)

   フェードルは、恋が避けられぬ宿命であると知っているが、情熱にひきずられて大罪を犯そうとしている自分を厳しく断罪せずにはいられない。狂おしい恋と明晰な罪の意識とに苛まれる女性——それが、エウリピデスやセネカを受け継ぎながら、ラシーヌが創造した新しい悲劇のヒロインである。

   フランス古典悲劇を代表する『フェードル』も、初演時にはまぎれもない新作だった。観客は、古典的伝統の中に実現された現代的創造を味わったのである。

3Phèdre (1677) Tout m&◆QJw5EvZ.6.:2019/12/16(月) 08:59:02.11 ID:???

Phèdre (1677)

■■ Tout m'afflige et me nuit, et conspire à me nuire.

All afflicts and injures me, and conspires to my injury.
Phèdre, act I, scene III.

■■ Ariane, ma sœur, de quel amour blessée,
Vous mourûtes aux bords où vous fûtes laissée.

Ariane, my sister, wounded by what love,
You died on the shores where you were abandoned.
Phèdre, act I, scene III.

■■ C'est toi qui l'as nommé.
You have named him, not I.
Phèdre, act I, scene III.

■■ Ce n'est plus une ardeur dans mes veines cachée:
C'est Vénus tout entière à sa proie attachée.

It is no longer a passion hidden in my heart:
It is Venus herself fastened to her prey.
Phèdre, act I, scene III.

■■ L'innocence enfin n'a rien à redouter.
Innocence has nothing to dread.
Hippolyte, act III, scene VI.

Ainsi que la vertu, le crime a ses dégrés;
Et jamais on n'a vu la timide innocence
Passer subitement à l'extrême licence.

■ Crime, like virtue, has its degrees;
And timid innocence was never known
To blossom suddenly into extreme license.
Hippolyte, act IV, scene II.

4山崎研一新理事長:2020/06/06(土) 13:42:21.84 ID:???

      
新型コロナウイルスによる医療崩壊の責任で市島秀樹氏を懲戒解雇ー名戸ヶ谷病院(千葉県柏市)

 千葉県柏市にある社会医療法人社団蛍水会 名戸ヶ谷病院はタブーとされる職員大量引き抜きを行い、
新型コロナウイルスに対応できなくなり、柏市の医療崩壊を導いたとして
名戸ヶ谷病院人事部長 市島秀樹氏(63)を懲戒解雇したと発表した。
 2019年12月、名戸ヶ谷病院は新築移転の際に人事部長である市島秀樹氏が中心になり近隣の大病院である
柏厚生総合病院から職員数十人を違法に引き抜いたとのこと。
両病院は同じ医療圏にある大病院同士で、同じ医療圏からの大規模な引き抜きは医療崩壊につながるのでご法度とされている。
大量引き抜き直後に新型コロナウイルスが猛威を振るい、柏厚生総合病院は人員不足で感染症指定医療機関になれず、
一方、名戸ヶ谷病院は新型コロナの受け入れを拒否し、その結果、柏市には感染症指定病院になれる病院がなくなった。
 山崎研一専務理事は、「新型コロナウイルス対策において当法人及び病院の全職員が柏市民の皆様にご迷惑をおかけし、
非常に申し訳なく思っている。今回の主犯である市島秀樹氏の懲戒解雇、及び高野清豪理事長の解任、
そして病院全職員のボーナス大幅カットの三点をもって償いたい。」とコメント。
 市島氏の退職金については市島自身氏が決定した基準で支払われ、会計処理は市島氏自身が行うとのこと。
      (2020年6月5日 千葉日報)


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