「侏儒の言葉」(芥川龍之介)の名言・格言集
「侏儒」とは、「知識や判断力の無い人」といった意味です。 作品の内容はいわゆるアフォリズム、つまり「格言集」となっています。
当時30を超えて、すでに有名作家として作品を多く世に出していた芥川が、世の中や人生、あるいは芸術についていろいろな考えを示しています。
1. 道徳は便宜の異名である。「左側通行」と似たものである。
2. 道徳の与えたる恩恵は時間と労力との節約である。道徳の与える損害は完全なる良心の麻痺である。
3. 良心とは厳粛なる趣味である。