SNSのナイチンゲール先生 登場か? #4

4名無しさん@Next2ch:2024/03/22(金) 18:06:56.81 ID:???

>>2
先日SNSで似たケース見かけたので、ふと、「そういえば素人が
病人や怪我人に対して適当な励ましやアドバイスすることについ
てナイチンゲール先生がすげえ怒ってたな…」と思い出し、久し
ぶりに本棚から『看護覚え書き』を取り出してぱらぱら読み返し
てみたら、記憶の5倍くらい素人のクソバイスに怒っていたので
、引用しておきます。

『看護覚え書き』フロレンス・ナイチンゲール著、湯槇ますほか
訳、現代社刊「十二.おせっかいな励ましと忠告」より引用ここから

「「おせっかいな励まし」とは、まことに奇妙な標題であると思わ
れるであろう。しかし私は固く信じているが、およそ病人を悩ませ
病人に忍耐を強いるものとしては、(引用者注・その病人の)友人
たちから寄せられるこの矯正できない励ましの言葉かけ以上のもの
は、ほかにほとんど類がないのである。
私は、私自身も含めておおぜいの病人を観察してきた長年の広範に
わたる私の実際の経験から、声を大にして叫びたい。こうした励ま
しの習慣は病人に害を与える行為としては最悪のものであり、私は
それに強く反対すると。
親族や友人、見舞客や付添人など、病人をとりまくすべての人びと
に向かって私は心から訴えたい。病人が直面している危険を、わざ
と軽く言い立てたり、回復の可能性を大げさに表現したりして、病
人に「元気をつけよう」とする、そのような行為は厳に慎んでいた
だきたいと。」
(引用ここまで)

続けて「忠告」についても激しく糾弾しており、「病人に浴びせか
ける忠告ほど、虚ろで空しいものはない」とも書いています。

「素人であれ医師であれ、のこのこと病室にまで出向いてきて、そ
の実行の可能性はおろか、患者にとっての安全性についてさえ知ら
ないことを、患者に勧めて患者を悩ます友人や知人たち。そのずう
ずうしさは驚嘆に値する」(上掲書より引用続き)

それらについて病人が反論すると、(自分のことなのに)なんでも
自分の理屈に都合のいいように捻じ曲げて聞いて、とにかく自説を
押し付けようとしてくるものだ、と。

うーん、ナイチンゲール先生、迷惑なアドバイザーへの解像度がす
げえ高い。

そうした「励まし」や「素人によるアドバイス」は特に看護師も注
意すべきであり、病人にそうした話をする看護師よりは、犬の看護
のほうがまだマシだ、とまで書いています。「何よりも犬は喋りま
せんからね」。辛辣。

じゃあケアしたいと願う見舞客は、病人や怪我人にどんな話をすれ
ばいいかというと、自分自身の楽しい話や嬉しかった話(恋愛や知
り合いの求婚話等)、具体的な善が行なわれた話、正しいことが現
実になされた話などがよいそうで、そうした話は「一日分の健康に
も匹敵する価値がある」と書いております。なるほどなあ…、と思
います。


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