病態機序の一つとして、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群患者における
長鎖脂肪酸欠乏が関与していることが示唆され、
特にアシルカルニチンの血中低値[8]、脳内の特定部位における
アセチルカルニチン取り込み低下が報告されている。
日本医療研究開発機構(AMED)、障害者対策総合研究開発事業、
神経・筋疾患分野の研究班長による2013年の和文レビューには
「CFS患者では自律神経系の調節や情動などに深く関連している
前帯状皮質24野と意欲やコミュニケーションにおいて
重要な前頭皮質9野において有意に取り込みが低下していることが判明し,
この部位ではアセチルカルニチンを介した神経伝達物質の合成が低下して
いることが明らかになった」と記載されている[9]。
また、脳内血流量の低下も同レビューに報告されている。
アシルカルニチン
アセチルカルニチン
脳におけるミクログリアの活性化