2-4. 化学物質過敏症の治療と対策
早期診断、早期治療が医療における原則です。化学物質過敏症の治療においても、出来るだけ速く、正確な診断を確定し、適切な治療を行うことが理想です。しかし、シックハウス症候群を含め、化学物質過敏症の治療には、特別な治療法というものはありません。化学物質過敏症の治療は、原因物質を突き止め、それを除去すること、そして、原因物質との接触を避けるための工夫と対策を立てることが基本です。勿論、耐えられないような個々の症状に対しては、対症療法として薬物療法等を選択する必要はありますが。多くの場合、化学物質過敏症は、化学物質で汚染された自宅や公共的建造物の室内空気に接触・吸引することによって発症することから、室内空気の汚染対策と浄化が肝心です。
https://www.id.yamagata-u.ac.jp/EPC/17disease/mcs/04tiryou.html