【注意事項】
高音域の回復は難しく、年齢が高い、また糖尿病などの基礎疾患がある方が回復しにくい。めまいがあり、初期の難聴が高度、来院日までの日数が長いほど回復の可能性が低くなります。
発症後は■極力安静■が必要なので、軽度の方以外は可能なら入院したほうがいいと思われます。
入院することにより、多くの治療をより効果的・確実に受けることができます(あらかじめ入院可能かどうか問い合わせた方がよい)。
耳の病気は、客観的なデータを取ることが難しいためか、医師も稀に■診断を誤る■ことがあります。
突発性難聴は早期治療がすべてなので、医師が信頼できないと感じたらセカンドオピニオンとして、すぐに別の病院で診てもらうことをお勧めします。
そのようにして後から難聴が判明した人も実際に居ます。
また、病院によって治療の積極性・施設の充実度が違ってきますので、病院選びは慎重に。
予後ですが、3割の人が完治し、3割の人は聴力障害や耳鳴りが残ります。ほとんど回復しない場合もあります。
年齢が若いほど回復しやすいのですが、一番の決め手は早期治療です。
一日でも早く治療を開始したほうが予後は良好です。
※治療法に関して
種々の治療が試みられているが、どの治療法が有効かは判明していない。
厚生労働省研究班でATP,betamethasone(BM),hydrocortisone(HC),prostacylin (PC),prostagrandin(PG),Urografin(UC)の6剤の効果を検討したが、
どの薬剤が有効か結論は得られなかった。
出典:難病情報センター 突発性難聴 診断・治療指針
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/084_i.htm