抗ヘルペスウイルス剤・・・・・・突発性難聴の原因の一つ、ウイルス説に対し、抗ヘルペスウイルス薬であるバラシクロビル(バルトレックス等)を投与し著効との報告あり。
耳鼻科学会では否定的(推奨度D )であり、過去に帯状疱疹ヘルペスなどで服薬経験がある場合は内科、皮膚科などで処方、あるいは自己責任の元、個人輸入などを行う人もいる。
高圧酸素療法・・・・・・血中に溶解する酸素濃度を高め内耳の酸素供給を補助する効果がある。
設備のある施設が限られるので、治療を受けたい場合は入院前に病院チェックを。
星状神経節ブロック注射(SGB)・・・・・・首にある星状になった交感神経節に局所麻酔の注射をし、交感神経の働きを抑えて 血管を拡張させ、内耳の血液循環を促進させる。
治療は主に麻酔科で行われる。 保険適応はあるが、10回~多くて30回程度治療が必要なケースが多い。
鍼灸・・・・・・鍼により体の経穴とよばれるツボを刺激し、自己治癒力を補助する。
星状神経節刺鍼では、SGBと同様の効果が期待でき、また全身への鍼治療では副交感神経を優位にしストレスを軽減することで、回復を促す。
副作用はほぼ無く、発症後は出来るだけ頻繁に行うのが望ましい。
経過を見て、徐々に治療間隔を開けていく。デメリットは保険が利かず高額 。
漢方・・・・・・耳鼻科の医師でも補助的に処方することあり。ただし、漢方は症状よりはその人の体の状態、いわゆる証に合わせて処方するため 薬の種類は人による。
漢方専門医などに処方してもらう方が効果は期待できる。病院で処方される場合は保険適応あり。
東洋医学科や漢方外来などに専門医がいることが多い。日本東洋医学会で漢方専門医の認定をしているので、探す目安にしてもよい。
利尿剤の代わりに「利水作用」を目的として処方されることがある。
その他、混合ガス吸入、マスカー療法、TRT、コンドロイチン、NAC(N-アセチル・システイン)等あり。