他にも全閉時のシールド上方に隙間がある利点として、今のヘルメットは内部の通気性を確保する為ヘルメット表面上にいくつかの通気口の穴が開いていて
これが穴によるデザイン劣化や雨天時の雨滴侵入などの問題を引き起こすが
シールドを全閉しても隙間が保たれることによってヘルメットのおでこに当たる厚みの部分にその通気口を移動して設けることが可能になる
キッチリと隙間なく密閉されたシールドだと厚みの部分に通気口があっても全閉した時に機能しなくなるので意味がなくなるが
全閉時でも隙間を設けたシールドなら通気性を損なうことはない
これらの理由からジェットタイプのシールドは全閉した時に顔から離して上方に隙間を残した方がヘルメットの機能的には正しいと思う
ヘルメット全般についての歪な機能性だと感じるのは、バイクが高速で走行している前提でしか評価されていないことで
日常的に多くある渋滞や信号待ち等の緩やかな走行時の快適性をまるで考慮していないかのような物が多数あるということだ
ジェットタイプに限らず全部のヘルメットに共通している懸念として、どうも外の音があまり聞こえない構造になっている気がする
道路上での音の聞き易さは安全性にも関わることなので両耳へと繋がる通気口を設ければ簡単に解決しそうだが何故しないのだろうか
風切り音を抑えた通気口を作ることは難しくないだろうし、寧ろ風切り音を全くの無音とする為の機能こそが逆に別の弊害を発生させていると言える
それと関連してエンジン音に拘るバイク乗りが多くいて、バイクに対する世間の風当たりの強さを助長しているはた迷惑な存在なのだが
もちろんそれを作って放置するバイクメーカーとその取締りを何故かしない警察も共犯者として悪質なのは置いておいて
ヘルメットをしてもエンジン音がよく聞こえるような構造にしておけば、エンジン音が今一だなんて宣うことも少なくなって良いこと尽くめだろうに
エンジンから音や振動がするってことはそれだけ効率や性能が悪いことと同義になるが
ヘルメットをして音が聞こえ辛くなった状態でエンジン音に拘りを持つのは確実にアホなんだろう
自分以外は全員ヘルメットをしていないことに気付けない
これは窓を閉め切った自動車でも同様