【芸能】吉澤ひとみ容疑者ひき逃げ動画 歩行者たちはなぜ助けに行かなかったのか ★
事故を目の当たりにしているにもかかわらず立ち去ってしまった歩行者たちについて、心理学博士の鈴木丈織氏は以下のように指摘する。
「まず、『周りにいる誰かが助けるはずだ』という「責任の分散」(傍観者効果)が働くため、目の前の事態を認識しても駆け寄ったりなどの行動をしない人が多いです。
それから、救助といった普段は行わない行動については、『自分にはできないに決まっている』というバイアスが働くため、やはり救助に向かわない人が多いです。
ほかの人から見ると無責任な行動に見えますが、人間の心理からすると自然な行動です」
また、ほかに考えられることとして、
「事故という衝撃的な光景を目の当たりにしたため、倒れている負傷者を見て『自分も動けない』との錯覚に陥り、助けに行けなくなった可能性もあります。
また、事故という極限状態から『自分だけで良いから助かりたい』との思いで現場から離れてしまったり、『自分が関与したことで状況が悪化してしまうのではないか?』との思いで助けに行けなくなる人もいます」
「今回の事故では、はねられた2人が比較的すぐに起き上がっていることから、『軽傷に違いない』というバイアスもかかっていると思います。
事態を良い方向に考えるバイアスもまた、助けに行けなくなる理由の1つです。これらのさまざまなバイアスがかかってしまうため、日ごろの訓練がないと救助というものはなかなかできないものなのです」
とも説明する。