神コテから学ぶ #30

30名無しさん@Next2ch:2015/05/09(土) 00:22:20.45 ID:7wlQZ8lW

【f特性】単位は[dB]
周波数特性の事 定電圧駆動の場合、同じ電圧の波形を各周波数で掛け、その結果得られる周波数特性を示す
測定環境が違えば結果が異なるため、絶対評価は至難の業(測定器だけで千万クラス)
そのため、完全な同一測定条件での比較か、精々で同じ製品を量った結果との差分同士を比較するのにしか使えない
また、スイープが早すぎると周波数分解能が下がり、意味を成さないので注意

【位相特性】単位は[°(deg)]
周波数帯ごとに音の位相を見る
電気的な要素とレイアウト的な要素により変動し、特に10kHz以下で位相特性が悪いと不自然な印象を受ける
【歪み(率)、THD(Total Harmonic Distortion)、2nd HD、3rd HD】
各周波数のサイン波を入力した時にでた音からフーリエ変換により入力信号成分(1次)を除いた他の周波数成分の総量をTHDとし、
1次の成分に対し、マイナス何dBかで読み取る
2次の高調波歪み(基音の2倍の周波数)を2nd HD、3次の高調波歪みを3rd HDと表し、奇数次の高調波が増えると不快に感じる事が多い
また、各周波数帯でなめらかに繋がっていないと、音階により倍音成分が変動するように感じ、不自然になる
概してBAは振幅が必要とされる低域の歪み率が悪く、同じ音量でも大きなドライバや複数のドライバを低振幅で動かした方が良好になる

【インパルス応答】
インパルスを入力した際の応答で、収束の早さや残る波形から共振を見る
また、フーリエ変換による実部と虚部からf特や位相、歪みや群遅延なども得られる

【インピーダンス】単位は[Ω]、位相成分の単位は[°(deg)]
主にトランスデューサーの交流に対する抵抗成分Zを示し、
抵抗値は周波数によって異なりインピーダンスカーヴを持つ
特にBAレシーバーは高域になると抵抗値が上がるが、メーカーは定電圧駆動を前提としてるため、
高域が電流低下によって想定されたf特より出ないといった問題は起きない
また、特性インピーダンスとは違うので注意

【ローパス・ハイパス】
ローパスフィルタ=ハイカットフィルタ、ハイパスフィルタ=ローカットフィルタのこと
その名の通り高音域をカット(減衰)させるのがローパス、低音域をカットするのがハイパス

【アッテネータ】
このスレ内ではトランスデューサーに対し直列に挟む事で出力インピーダンスを増すのに使う抵抗器を示す
BAレシーバーはインピーダンス特性がハイ上がりなため、
相対的に低域に対する高域の分圧が上がり、ハイ寄りのf特性が得られる
積極的に使用し始めたのはEtymoticResearch社で、
ER-4Pには22Ω、ER-4Sには100Ω、ER-4Bには100Ωに加えてハイパスフィルタを配している

【タンタル】
チップタンタルコンデンサ 小型大容量・高周波特性・温度特性・ESRの低さなどのメリットがあるが逆耐圧耐性が低いので、
交流を流すフィルター用途には逆耐圧の高い物が望ましい

【サウンドダンパ・音響抵抗】
音導チューブ内に詰めるダンパのことで、高域を減衰する
音響インピーダンスの単位として単位に[Ω]を使うので、電気的な抵抗との混同に注意
2φの物がよく使われるが、他にもスクリーンタイプやスポンジタイプなどがある
KnowlesやSonionが製造しており、680Ωが白、1000Ωが茶、1500Ωが緑、2200Ωが赤、3300Ωが橙、4700Ωが黄に色分けされてる
例:680Ω:SE535,CK10,CK100,X5,X10 1000Ω:SE425 1500Ω:ER-4,K3003,10Pro-Hi,UE700r 2200Ω:10Pro-Low


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