無念の涙がほほを伝った。駒大の復路スタート6区を任された物江雄利(2年、喜多方高卒)は区間18位。順位を四つ落とし「情けない」と言葉を詰まらせた。
12月末にインフルエンザを発症したが、大八木弘明監督(会津工高卒)、藤田敦史コーチ(清陵情報高卒)は物江を起用する決断を変えなかった。その期待に応えようと本番に臨んだが、気持ちの焦りもあり、普段通りの走りができず、悔しさだけが残った。
同じ会津出身の大八木監督からの誘いで駒大へ進学した。ただ、入学時の5000メートルのタイムは陸上競技部の同学年の中で1番遅かった。それでも大八木監督の「うちでやれば伸びる」という言葉を信じて努力し、2年生にしてつかんだ初舞台だった。物江は「あと2年ある。次こそ期待に応えたい」と雪辱を誓った。