非正規労働者が同じ企業で5年を超えて働いた場合、希望すれば期限のない雇用契約に切り替えられる制度が来年4月から始まるのを前に、東京大学の教職員で作る労働組合が19日会見し、東大で働くパート職員などおよそ8000人について、大学側が雇用期間の上限の撤廃を決めたと発表しました。
労働契約法の改正で、非正規労働者が同じ企業で5年を超えて働いた場合、労働者が希望すれば、期限のない雇用契約に切り替えられる制度が来年4月から始まります。
東京大学の教職員で作る労働組合などは19日、厚生労働省で記者会見し、東大で働くパート職員などおよそ8000人について、今月12日、大学側が雇用期間の上限を撤廃すると説明したと発表しました。
組合側は、パート職員などが雇い止めを受けるおそれがあるとして、大学側と団体交渉を続けてきたということです。撤廃の理由について大学側は「労働契約法の趣旨を尊重し安定雇用を図る」と説明しているということです。
東京大学教職員組合の佐々木彈執行委員長は「雇用期間の上限が定められた状態のままの大学も少なくない。今回のケースがそうした大学の参考になればいいと思っている」と話していました。