緒方議員は、議長に退場を促されたが聞き入れず、協議に入った。結局、同伴は認められず、子どもを友人に預けて出席。子どもが議場に入ったことではなく、開会を遅らせたことを理由に、処分が検討されている。
■「子連れ気にしませんよ」 Twitterで動きが
これをきっかけにTwitterでは著名人を中心にある動きが広がってる。「#子連れ会議OK」だ。
自身との打ち合わせや会議などの場に、子どもを連れてきても構わないとする「宣言」だ。
宣言は、映画監督の紀里谷和明氏から始まった。
「この際だから言っときます。紀里谷と仕事をされる方はどなたでも子供連れてきてもらって結構です。打ち合わせ、インタビュー、撮影、全く気にしませんので、お気軽に^_^」
このツイートに作家の乙武洋匡さんは「本当に素敵だなあ。二番煎じだろうが何だろうが、私も乗っからせてください」と反応。
「紀里谷さんのこの“宣言”、本当に素敵だなあ。二番煎じだろうが何だろうが、私も乗っからせてください。私との打ち合わせやインタビューなど、すべて子連れ可ですので、どうぞご遠慮なく!」
漫画家の瀧波ユカリさんもツイートした。
「『子連れで会議OKとかそういうことが横行したら社会が立ちゆかなくなる!』って不安ベースで考えるんじゃなくて『それが明らかにだれかを傷付けたり不幸にするわけじゃないならやってみよう。やることでわかることが必ずある』って希望ベースで考える世の中になっていくといいな」
■問題提起していた駒崎弘樹さんも
今回の件をうけ、認定NPO法人「フローレンス」代表理事の駒崎弘樹さんは「赤ちゃんを市議会に連れ込むことは、悪いことなのか?」などを執筆し、問題提起してきた。
駒崎さんも「この輪が広がりますように」と呼びかけた。
「映画監督の紀里谷さん、作家の乙武洋匡さんが「子連れ会議OK宣言」をした。僕もそれに続きたいと思います。外部の企業や個人・団体の皆さん、僕との打ち合わせ・取材・講演等には子ども連れ、完全にOKです。この輪が広がりますように。#子連れ会議OK」
「#子連れ会議OK」の動きについて、駒崎さんは「これまで当たり前だとされていた抑圧を『実は違うんじゃない』と照らし出す必要性があると思う」とBuzzFeed Newsの取材に語る。
影響力のある人たちの動きに「心強く思いました」とした上で、かつてアメリカで公民権運動のきっかけの一つを作ったローザ・パークス氏を引き合いに出し、こう訴える。
「『バスを降りろ』という白人運転手に対し、ローザ・パークスが『降りません』と言い放ち、投獄されるという『パフォーマンス』がなければ公民権運動の広がりはなかったでしょう」