22m台を安定して出せるのなら、クラウザーはもう世界新記録が射程に入っているだろう。
どうせなら、22m台の投擲を最も多く行ったティンマーマン記録も抜かして欲しい。
クラウザーの技術私見
・ファーストターンの回転はゆっくりに見えるが、上体をかがめ、砲丸を回転軸から離し、
砲丸と上体にモーメントが十分に発生している。
・ファーストターンの際に右足は真っ直ぐ遠くへ伸ばし、同じく、回転はゆっくりだが、
モーメントを稼ぐ。
・右足着地から左足着地した際、上体を起こすことによって、砲丸が回転軸に近くなり
角速度が増す。
・パワーポジションの際の、スタンスが、大柄な選手にしては十分に広く取られている。
(ゴディナなんてスタンスは肩幅よりも狭かったような・・・。)
・全体的に足の先から指先まで、回転運動を十分に使った回転投法に見える。
(ギルの回転は最後の突き出しはべらぼうに早くとも、直線的に見える。)
コバックに世界記録を先に出してもらってから、クラウザーにも世界記録を狙ってもらうと
楽しめる。