「イカが獲れない」 佐渡の海に異変
冬のこの時期に旬を迎える佐渡のイカですが、今シーズンはまったく獲れません。
漁獲量を１月だけで比べると、今年は去年のわずか５％。関係者は頭を抱えています。
セリの声が響く佐渡市の両津港。しかし、いつもの活況ぶりは影を潜めています。
原因はスルメイカやヤリイカの漁獲量が極端に減っているからです。漁師は「今年はかなり少ない。網を揚げてもイカは全然見えない」と話します。
先月１か月間の両津港での漁獲量は２４トン。これは去年の同じ時期と比べて２０分の１。
わずか５％です。例年この時期は、大漁に沸く船が鈴なりに連なるのですが、今シーズンは水揚げで停泊する船が少なく港はさびしい光景です。
佐渡のイカは、どうして不漁なのか。専門家は原因のひとつに海水温の高さを指摘します。
日本海区水産研究所資源管理グループの木所英昭グループ長は「海水温が高いので本来網にかかるイカが海水温の低い沖合いを泳いでいるので網にかからない」と指摘します。
今後も海水温が高い状況は続く見込みで、佐渡でイカが獲れない状況はしばらく続く見込みです。
http://news.goo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20160205-6086452.html