十年以上前の話
シーツ交換が終わって、先輩が枚数を数えていた
後はそれを縛って数を帳簿に書いてお終い
その先輩は言い方が嫌みというか意地悪で苦手だったけど
手伝わないわけにはいかないと思って声をかけた
「数、書きます」
私の頭の中では、先輩がシーツ、包布、マクラカバーのそれぞれの
数を教えてくれて、お互いがありがとうなハズだった
「あ、そう」
ところが現実は、先輩はそう言った後なかなか数を教えてくれず
リネンを縛り終えたらどこかへ行ってしまった
唖然とする私
書くと言った手前、帳簿を空白のままにはできず、かといって
先輩に聞きに行くこともできず
なんで教えてくれなかったのか、私の言い方が不味かったのか、なら
どこが不味かったのか、やっぱりあの人は意地悪だ
仕方ないので改めてそれぞれの数を数えてたらその先輩が戻ってきて
「(帳簿に)書いてくれるんじゃなかったん!?」「っ・・・」「もういいわ!」
「分からんなら書くとか言わんでよもう!」
今のバイトの人に数を帳簿に書きましょうという意味で「書きましょうか」
そう声をかけて「いやいいですよ、自分で書きますから」
そんに風に断られて、私なら「ありがとうございます、シーツが○枚で・・・」
そう答えるのにな・・・と思ってたら思い出した話