21 名無しさん@涙目です。(東京都) [US] 2019/03/09(土) 05:51:10.67 ID:A/ynIiw60
日高安政/日高信子
事件当時年齢
安政41歳/信子38歳
事件名
夕張保険金目当て放火殺人事件
事件概要
北海道夕張市の暴力団組長で炭坑下請け業社社長の日高安政被告と妻の日高信子被告は、自分の会社の寮に放火して保険金をだまし取ろうと計画。
共犯の暴力団員に指示して、1984年5月5日午後10時40分ごろ、一階食堂に放火させ、木造一部三階建て延べ350平方メートルの内部を全焼。
就寝中の男性(当時57)ら作業員4人と子供2人の合わせて6人を焼死させた。
さらに、失火と偽って火災保険金2400万円と作業員4人の生命保険1億1400万円の合計1億3800万円をだまし取った。
また消火活動にあたっていた消防士1名が殉職している。
日高夫婦の会社では、1981年10月、93人が死亡した北炭夕張炭鉱ガス突出事故で従業員の半数近い7人を失った。
遺族に保険金の一部を渡したが、日高夫婦も1億3000円の保険金を手に。
これが金銭感覚を狂わせ、再び巨額の保険金を得ようと、犯行に及んだ。
2被告とも未必の故意を認めた一審判決を不服として控訴。
控訴審は4回開かれたが、当時天皇陛下の危篤が続いており、天皇陛下ご逝去にともなう恩赦の対象に死刑確定囚が含まれるという噂が流れていた。
2被告とも恩赦を期待し、日高信子被告は1988年10月11日に、日高安政被告は10月13日に控訴を取り下げ、死刑判決が確定した。
備 考
実行犯は分離公判で1987年3月4日、札幌地裁で求刑通り無期懲役判決が出て、そのまま確定した。
夫婦そろっての死刑判決は1947年、大津地裁の尊属殺人事件(二審でともに懲役15年に減軽)以来。また夫婦揃っての死刑確定は戦後初。
その後
日高安政死刑囚は1996年5月、控訴取り下げは恩赦があると誤解したためなので無効であると、札幌高裁に対し審理再開申立を行った。
8月、札幌高裁は訴えを棄却。最高裁に対する特別抗告も1997年6月に棄却。
執 行
1997年8月1日執行、安政54歳没、信子51歳没。日高信子死刑囚は戦後3人目の女性死刑被執行者。