306 名前: 名無しサイタマン 投稿日: 2005/03/28(月) 19:51:31
4歳の頃、祖父が死んだ。
葬式に出て出棺の時に「これからどこに行くの?」と 訊ねた私に、
「おじいちゃんを焼きに行くんだよ」と父。何の事だかさっぱりわからず寝てしまい気が付くと 家に。
しばらくして「ご飯よ」と母。で、その時のメニュー が豚の生姜焼き。
急に感極まった父が泣きながら食っているので、
その肉を間違いなくおじいちゃんだと思って食べはじめた私。
私は祖父が大好きだったので、「おじいちゃんおいしいよ」って言うと、
父はさらに激しく泣き始め、母が驚いて「おじいちゃんが見えるの?」と私に聞き、
目の前にある肉が祖父だと確信している私は「おじいちゃん、目の前」と答えると、
両親は二人で泣き出し、私も泣き出し、どうしようもないお馬鹿家族状態に・・・
(豚の生姜焼きは祖父の大好物だったのを知るのはその10数年後)
それから肉が我が家の食卓に上がると私は決まって「誰?これだ~れ?」と訊いたそうだ。