「後継者問題が水面下でいわれ始めた2011年の秋口でした。
ジュリーさんがマネジメントしていたタレントのスタッフが、I女史管轄のタレントを掛け持ちしていたことがあったんです。
ジュリーさんはそのスタッフを呼びつけてこう言ったんです。『アンタもどっちに付くか決めなさい!!』。
そのひと言でジュリーさんにとってI女史が“目の上のたんこぶ”だったことが、広く知れ渡ってしまったんです」(同関係者)
事務所内に敵対する2つのグループがあることを明白にしたのはジュリー氏本人だったのだ。
一方のI女史にすれば「売られたケンカ」だったのかもしれない。
実力もあって業界からも一目置かれているI女史が目障りで、それが今回の“追放劇”にまでつながったことは間違いない。
そんなジュリー氏が、近く社長に就任しようかというのが今後のジャニーズの流れだ。
事務所内での争いに終止符が打たれ、これでジャニーズも安泰との報道もあるが、そう単純でもない。
むしろ、今回の騒動が会社の屋台骨を揺るがしかねないとの見方もある。
「I女史がやってきたタレントのプロデュースをジュリーさんができるのか、ということです。
嵐を国民的アイドルにまで押し上げ『Hey!Say!JUMP』を“第2の嵐”とまで言わせるようになったその手腕は見事なのでしょうが、
SMAPのように、長期間、メンバーそれぞれを売れるのか、との疑問はまだ残ります」と別の芸能プロ幹部。
当然、ジュリー氏の周囲にも有能なスタッフはいるだろう。それでも前出の幹部は「やっぱり何かと仕事を持ってきていたのはI女史です。
それにグループを一から育てるプロデュース能力はI女史ならでは。稀有(けう)な存在だったんです」と強調する。
I女史が抜けた穴は、ジャニーズにとって決して小さくはないようだ。