■愛犬物語
独身時代、蛸は一頭の犬を飼っていた。ドラマ「眠れる森」のスタッフよりプレゼントされた
黒のラブラドールレトリバーで、名前はボニータ。
TVや雑誌のインタビューでもよく犬の話を出し、後に出版された蛸のエッセイ集では
蛸と一緒に表紙を飾っている。蛸の両親は経営するレストランにこの犬の名前をつけ、
店では蛸撮影のボニータの写真をポストカードにして販売。
蛸はスタジオなどにもボニータを連れてきたが、自分が仕事中はスタジオ前で待つ自分のヲタに
面倒を見させていた。餌代などはヲタの自腹。また、実際面倒を見ていたのは当時一緒に
暮らしていた蛸の元カノとの話もある。
蛸が結婚した後、ある日蛸がいきなり「飼えなくなった」とボニータを実家に連れてきた。
そして蛸の長女が生まれた日、久しぶりに実弟に会った蛸は「ところでボニは元気か」と
尋ね、さすがに怒った実弟に「勝手だ」といわれると蛸は謝ったという。
(この経緯は後に実弟がインタビューの中で公表)
ボニータが飼えなくなった事情としては、嫁の実家で暮らし始めたため新しい環境に
なじめなかった、嫁が飼っていた犬との折り合いが悪かった、結婚騒動で周りが
騒がしくてノイローゼになった、など諸説ある。
その後二人の子持ちとなった蛸は新しい犬を飼い始め、インタビューなどでも
楽しそうにその犬の話をしている。
なお、蛸によると「ペットは飼うのではなく一緒に暮らすと言う気持ちで」そうだ。
飼うのは一生の責任がついてまわるが、暮らすなら同居解消もありだからだろうか。
蛸ヲタによると「実家で暮らしたほうがボニータも幸せ」だそうだが、
他人に飼われた方が幸せなどといわれる人間はそもそも犬を飼ってはいけないのではなかろうか。