タイプとしての好き嫌いはあるけど
この人は好き、この人は嫌いってのはほとんど無い
苦手な人ってのは苦手なタイプが重なるからってだけで
他の面を見ればまた別の人だし
そもそも今日と昨日と明日と明後日と
日によって違うのは自分も同じだし
結局人として見ることができるのは自分しかなく
欠片も御せないのは自分しかないので
好きも嫌いも自分についてしか定められない
いくら正論であろうともそれが愚痴であるかぎりは聞きたくはないし
陰口であれば尚更聞きたくはない
だからといってそんなことばかり言っている人を
嫌いになるとかそういうのはないのだけれど
大抵の人は人についての好き嫌いがあるようで
この人が言う分には分かるが
あの人の言葉は認めないみたいなところがある人も多く
まあ単に自分には細かな違いがわからないって話だし
別に否定したい訳じゃないし
素直な気持ちを偽れとも思わないから
でもそうやって溝を深めていって
個人対個人からグループ対グループもしくは個人とか
飛躍していってそのどちらかに属さないといけなくなるという感覚は好きではない
穏便に話を進めたくなるので適当に相槌を打ってしまうが
その対立の溝が埋まるわけではないので
心のもやはなかなか消えないし強まっていくばかり
何かを変えようとは思わないのは
意見の尊重というより事情が分からないからで
1から10まで知っていれば少しは関わる余地もあるが
そこまで知らない人の話を聞いたところで
何も浮かぶものではないし
良好な関係を築き直せるような時点ではないだろうと思えば
嵐の去るのをただ待つだけとならざるを得ない
去ったから終わりと言うわけではなく
嫌いなものなんてものは数多くあるのだから
その程度の違いはあれどまた同じことを繰り返す
そういうのは嫌なんだけれど戦い方の変え方を
教えられる人もいないのだから仕方ない
学習性無気力という言葉がマイブームとなっている