“飛ばない”低反発バットなのに―サヨナラ満弾が2地区で飛び出た。栃木では、幸福の科学学園のドミニカ共和国からの留学生で、元中日のドミンゴ・グスマン氏(50)の息子、エミール・セラーノ・プレンサ中堅手(3年)が9回に同点弾、延長11回タイブレークでサヨナラ満弾の大暴れ。9回同点&延長サヨナラ満弾は、NPBでも過去にいない離れ業だ。
一瞬、球場が静まりかえった。幸福の科学学園の4番・エミールが衝撃の打球を放った。延長11回。同点に追いつき、なおも1死満塁。真ん中のカーブにタイミングを外された。泳いだスイングにもかかわらず「98メートル」の左翼ポール際のフェンスを軽く越えていった。「人生で初めて」というサヨナラ満塁弾をかみしめるようにダイヤモンドを一周。チームを初のベスト8に導き、仲間と勝利の喜びを分かち合った。
1点を追う9回もエミールが窮地を救った。1死無走者。中日などで通算30勝を挙げた父のドミンゴ・グスマンさんのような強心臓ぶりを見せた。「(本塁打を)狙ってました」と打席に向かい、同点弾を放って延長戦に持ち込んだ。24年センバツから低反発バットが導入され本塁打の数が激減する中、ドミニカ共和国からの留学生が異例の2発でパワーを見せつけた。
積み重ねてきた努力が形となった。昨秋の新チーム発足から100試合以上の練習試合を経験。部員も18人と少なく全員が実戦の機会を積むことができた。エミールは「試合を大会だと思ってやってきた。自信もついたし、やって良かった」と経験を重ね技術、そして精神面でも成長した。
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