source : 文藝春秋 2020年3月号
「腎機能が低下してしまって、昨年の2月から遂に人工透析だよ。週3日、病院で3時間か3時間半かけてやっている。『大変ですね』とよく言われるけれど、透析をしている時間は“休養”みたいなものなんです。どんなに前の日にオーバーワークしても、透析しながら3時間もグーグー寝れば、元気になる。ものは考えようだよ」
「文藝春秋」3月号のインタビューで、そう語るのは、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(82)。大会運営の舵取りという重責を担う森氏だが、その体は満身創痍だ。2015年には肺がんを患い、医師から余命宣告を受けたこともあった。
「いつ倒れてもいつ死んでもおかしくない。だから、残りの人生、オリンピックのため、日本のために奉仕する。これが今の生きがいなんです」