巨匠アニメ監督「40代が自分を高校生と思い込んで観てるのが日本のアニメ」「世界で恥ずかしい」 #5

5番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2020/03/11(水) 00:57:12.09 ID:???

気恥ずかしいほどの「ガラパゴス化」

――私には日本アニメは世界で輝いているように見えるけど、実は課題を抱えていると。

日本アニメーションは、正直に言うとガラパゴス化しています。何度も言いますが、海外の映画祭に行ってみたら分かります。完全にガラパゴスです。日本のアニメが出てきた途端に、なんか気恥ずかしい気持ちになって、海外の審査員の人が「またか」って言う。

――それが本当なら衝撃です。ちょっと厳しすぎる見方にも思えます。片渕監督自身は子供向けを意識した作品を作っているのでしょうか。

本当ですよ。それを『若おかみは小学生!』で言われたんです。「またですか」と言われた。『若おかみは小学生!』ですら、言われるんだよ! 衝撃ですよ。

僕自身はむしろ対象年齢を50代以上に設定しています。僕は60年生まれだけど、63年の『鉄腕アトム』から本格的なテレビアニメが始まっていますから、50代、60代の人はアニメを見ていてもおかしくない世代なんです。『太陽の王子 ホルスの大冒険』(68年)というのが東映動画(現・東映アニメーション)の劇場アニメ10作目なんですけどね。あれでスタッフたちはアニメの対象年齢をあげようと思ったんです。

その根拠となったのが、(日本初のカラー長編アニメ映画)『白蛇伝』(58年)を見た人が大きくなったらもう10年経っているということだった。そして、その人たちは、現在は60代後半です。『太陽の王子 ホルスの大冒険』はその時は評価されなかったけど、その後、70年代になったら、大学の学園祭で盛んに上映される映画となった。そのころ見ていた人たちが今の60代中盤です。

――片渕監督の新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』も、子ども向けではないと。

ないです。

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