東海キッズケアを運営する岡田眼科・岡田栄一院長:「年間、約1億円赤字を出していた」
そもそも、いつ子どもが病気になるのか分かるはずもなく、月々の利用者数は大きく変動。それでも、常時約20人の保育士などを確保する必要があることなどから、経営は困難を極めました。
実は、全国に2886カ所ある病児保育室の多くが、赤字で運営されているのが実情で、無認可の東海キッズケアは市の助成金を求める2万人以上の署名を集めてきましたが、結局、助成金が下りることはありませんでした。
横浜市は取材に対し、「各区に1カ所以上、病児保育室を整備するよう努めている」としたうえで、「感染症の流行期などのニーズのピークに合わせて施設を整備し維持することは、財源に限りがあるなかで困難と考えています」と回答しています。
利用者にとっては、時代と逆行した閉室の知らせとなったのです。
(おわり)