捜査資料を廃棄したなどの罪に問われている元警察官の男の初公判が甲府地裁で開かれ、男は起訴内容を認めた。検察側は、男がにせの証拠品を用意するなどして捜査のかく乱を図ったと指摘した。
公文書毀棄と証拠隠滅の罪に問われているのは元・鰍沢警察署の巡査長山本真也被告２９歳。起訴状などによると、山本被告は去年１２月、勤務していた南甲府警察署で担当していた窃盗事件の証拠書類４点をシュレッダーにかけ、容疑者のＤＮＡが検出された証拠品の帽子を自宅に持ち帰り、ゴミとして捨てたとされる。２７日の初公判で、山本被告は「取り調べが苦手で捜査をしたくなかった。相談できる上司もいなかった」と述べ、起訴内容を認めた。
一方、検察側は、証拠品の紛失が発覚した今年５月以降、山本被告が、南甲府警察署に侵入し、同僚を犯人に仕立て上げる匿名の怪文書や、廃棄した証拠品と同じ帽子を署内に置いて、捜査のかく乱を図ったと指摘した。その上で、「身勝手な動機で酌量の余地はない。捜査機関の信頼も失墜させた」として、懲役１年６カ月を求刑した。判決は来月１２日に言い渡される。
公文書毀棄の元警察官 初公判
2019.11.27 18:11 日本テレビ
http://www.news24.jp/nnn/news16503880.html