学者芸人 古市憲寿さん「サザエさんは現代劇」 #1

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2019/09/25(水) 15:09:31.04 ID:P7AMhULL

「サザエさん」は時代劇か否か(古市憲寿)

https://amd.c.yimg.jp/amd/20190912-00581587-shincho-000-2-view.jpg
イラスト・k.nakamura

 アニメ「サザエさん」でマスオさんの声優だった増岡弘さんが引退した。「サザエさん」は今年で放送50周年を迎える長寿番組。サザエさん一家の中で同じ役柄を演じ続けている声優は、サザエさん役の加藤みどりさん、タラちゃん役の貴家堂子(さすがたかこ)さんの2人しかいない。

 50周年とはただ事ではない。原作の新聞連載は1946年から始まっているから、それから数えると実に70年以上が経つ。

 一応「サザエさん」は「現代」の物語である。少なくとも新聞連載時は、敗戦後から高度成長期までの同時代の東京が舞台だった。

 しかし今や、都心で磯野家のように7人、3世代が住む家族は多くないだろう。夕飯時に家族がそろってちゃぶ台を囲むという光景も珍しくなった。

 アニメでは、携帯電話や薄型テレビが描かれることもあるが、磯野家の人々が普段使うのは黒電話にやたら本体がでかい(画面は小さい)ブラウン管テレビ。彼らの日常はおそらく1970年頃で止まっている。基本は半世紀前の世界に、ほんの少しだけ現代が入り込むという世にも奇妙な異次元の物語になりつつあるのだ。

 だが興味深いのは「サザエさん」には古いところがあるとはいえ、決して時代劇にはなっていないこと。大河ドラマが描くような江戸時代や、明治時代の物語とは違う。

 それは作中で描かれる世界が、現代と地続きだからだろう。言い換えれば、この数十年間で日本社会が劇的には変わらなかったことを示してもいる。

>>2以降へ続く)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190912-00581587-shincho-soci
9/12(木) 5:55配信 デイリー新潮

このスレッドを全て表示


このスレッドは過去ログです。