「令和」の語が取られたのは、歌に付けられた漢文の序文の部分からです。
「于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。」
「時に、初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」。
五言絶句の例:
牀前看月光 牀前(しょうぜん) 月光(げっこう)を看(み)る
疑是地上霜 疑うらくは 是(こ)れ 地上(ちじょう)の霜(しも)かと
挙頭望山月 頭(こうべ)を挙げて(あげて) 山月(さんげつ)を望み(のぞみ)
低頭思故郷 頭(こうべ)を低れて(たれて) 故郷(こきょう)を思う(おもう)