トランプ「安倍ちゃんが俺のことをノーベル平和賞に推薦してくれた」 ID:2T+n7wto

12番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2019/02/24(日) 18:53:46.26 ID:2T+n7wto

ヨイショもここに極まれり|【西日本新聞】
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/reading_oblique/article/489355/

 私はそれなりに馬齢を重ね、世知を積んだ人間であるので「ヨイショ」で取引先や上司のご機嫌をうかがう人々を完全には否定しない。「必要ならやる」という割り切りはたいしたものと考えることさえある。

 そんな私でも、この「ヨイショ」は、さすがにどうかと思うのだ。安倍晋三首相がトランプ米大統領を、ノーベル平和賞に推薦したとされる一件である。

   ◇    ◇

 この件は、トランプ氏が記者会見で「安倍首相から『日本を代表しノーベル平和賞に推薦する』という書簡の写しを受け取った」と明かしたことで発覚した。

 国会で「推薦したのは事実か」と質問された安倍首相はコメントを避けたが「事実でないとは言っていない」と間接的に認めた。

 「本当に平和賞にふさわしいと思った」という言い訳も可能かもしれないが、通用しまい。推薦理由とされる「北朝鮮の核問題」は全く解決しておらず、評価するには早過ぎるからだ。

 一方でトランプ氏は「国境の壁」の建設に固執して米社会の分断を深め、地球的危機である「温暖化」を阻止するためのパリ協定から離脱。さらにロシアとの中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄し、核軍縮の流れを逆行させている。

 現時点では「平和賞? 冗談でしょ」というのが一般的評価ではなかろうか。それを推薦する首相の動機は、やはり「機嫌取り」だと判断せざるを得ない。

   ◇    ◇

 被爆国の首相が、核軍拡のアクセルを踏もうとしている米大統領をノーベル平和賞に推薦する事態を、被爆者はどう見ているのか。

 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会議長の川野浩一さん(79)は「首相はみたもない(みっともない)まねをしてほしくない」と長崎弁で憤慨する。

 「実はトランプ氏がひょっとしたら北朝鮮の非核化を実現させるのでは、と期待したこともある。しかし彼が実際に取った行動はといえば、国境の壁とINF条約破棄。ノーベル賞にふさわしいかと言えば、どの政策一つとってもノーだ」

 「安倍首相はトランプ氏が当選すると、ゴルフクラブを手土産にいち早く参上した。今度はノーベル賞で同じことをしようとしたのだろうが、これでは『何を考えているんだ』と世界から日本が笑われる」

   ◇    ◇

 私も、安倍首相のトランプ氏平和賞推薦は、視野を広げてみれば日本外交のためにならないと考える。

 国際社会からは「米国にどこまでも付き従う国」と見られ、当の米国からも「何を要求してもイエスと言う国」と軽んじられるのがオチだからだ。首相がよかれと思ってしたことだとしても、結果的に日本という国の格を下げる。

 最初に言ったように、私は弱者の戦略としての「ヨイショ」を否定しない。そこには人生の悲哀もある。取引先のタクシーを見送った後でため息をつくサラリーマンの背中に「お疲れさま」と声を掛けたくなる。

 ただ、安倍首相が「日本を取り戻す」とのキャッチフレーズを唱え「毅然(きぜん)とした外交」を売り物にする一方で、一番の強者であるトランプ氏には露骨なご機嫌取りをする-その巧妙な使い分けには強烈な違和感を覚える。それはやはり「みたもない」のである。


このIDをNGリストに追加する

今後このIDの書き込みやスレッドを表示したくない場合、以下のボタンをクリックしてください。
NGリストに追加

このスレッドは過去ログです。