https://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXMZO3227781026062018I00002&dc=1&ng=DGXMZO32284120W8A620C1000000&z=20180627
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マーケットの価格形成機能に及ぼす副作用も無視できない。業績や企業価値と無関係に買われる株式が増えれば、本来の株価よりも高止まりしてしまう。適正価格まで下がれば増えるはずの買い手を市場から遠ざけてしまいかねない。
東証が26日発表した分布調査では、日銀が含まれる信託銀行の保有比率増加が目立つ一方、個人株主や事業法人が持ち株比率を減らし、海外投資家も前年度比0.1ポイント増の30.2%と頭打ちだ。
日銀がETF購入を続ける7年半の間に、株価は9000円台前半から約2.4倍の水準になった。一方で投資家層のすそ野が広がらなければ波及効果は限られる。(富田美緒、野口知宏)
(了)