ビル・ゲイツ氏が暴露したトランプ大統領の「無知さ」
2018/5/21 09:48
米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は２１日までに、トランプ米大統領と会った際に、同大統領がエイズを引き起こすエイズウイルス（ＨＩＶ）と子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス（ＨＰＶ）の違いが分からず、ゲイツ氏に２回も質問をしてきたことを明らかにした。
ゲイツ氏と妻が設立した慈善活動基金「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の会合で、スタッフらを前にゲイツ氏が語ったもので、その際に撮影された映像を米ＭＳＮＢＣテレビ番組のホスト、クリス・ヘイズ氏が入手し、伝えた。
ゲイツ氏によると、同氏は大統領選当選後の２０１６年１２月と１７年３月の２回、トランプ氏と会ったが、２回ともトランプ氏がＨＩＶとＨＰＶの違いについて知りたいと聞いてきたため「二つを混同することはめったにないと思います」と説明。トランプ氏はまた、ワクチンの欠点について尋ね、そうした欠点を調査する委員会を設立するつもりだと語った。これに対し、ゲイツ氏は「だめです、そんなことをすれば（ワクチンの研究・開発は）行き詰ってしまう。やめてください」とトランプ氏を思いとどまらせた。ゲイツ氏にホワイトハウスの科学問題担当顧問に就任するよう打診もしてきたが、ゲイツ氏は断ったという。
また、トランプ氏は大統領選当選前にゲイツ氏の２２歳の娘とフロリダ州の馬のショーで会ったことがあるが、ゲイツ氏との会話でこのことについて話した。その際の印象について、ゲイツ氏は「娘の外見について、トランプ氏がいかによく知っているかについては、気味が悪いばかりだった。妻のメリンダもこのことを快く思わなかった」と語った。
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