新しい仮想通貨の設立のために資金を集めていたスタートアップ「LoopX」が、450万ドル(約4億9000万円)を集めた時点で突如としてウェブサイトや全てのSNSアカウントを閉鎖し、姿をくらましてしまったことが明らかになりました。
この事件を受け、LoopXに投資していた人たちは仮想通貨のトラッキングを開始してその行方をフォロー。これは日本の仮想通貨取引所「コインチェック」が仮想通貨を盗まれたときと同様の対応で、被害者グループはネットの仮想通貨フォーラム上で集団訴訟を起こすことも検討しているとのこと。
実はこの事件が起こる一週間前、LoopXは出資者に対して「一週間以内にもっとビックリするサプライズがありますよ！」という旨のメールを送っていました。
まさかこのような持ち逃げ事件がそれに当たると思っていた人はまずいなかったでしょう。
仮想通貨業界では詐欺事件が多発しており、関係機関も仮想通貨やICO市場の監視を行っているほか、仮想通貨とICO規制の導入を検討する国も出てきている状況。
また、Facebookは仮想通貨を含む金融商品およびサービスの広告の禁止を、2018年1月末に発表しています。
「仮想通貨」は生まれたばかりの新しい技術であり、善意と悪意が入り交じる魑魅魍魎の世界といっても過言ではありません。
新しいテクノロジーの進化を止めるべきではもちろんありませんが、悪事を封じ込めるための十分な規制がまだ整えられていない状況においては、個人レベルでも細心の注意をもって取り扱うことが極めて重要です。
https://gigazine.net/news/20180214-loopx-ico-disappear-4-5-million-dollar/