経団連・榊原会長が中西宏明氏に後任会長就任を打診、受諾へ ９日発表
1/6(土) 14:00配信
５月に任期満了を迎える経団連の榊原定征会長が、自身の後任会長として、副会長で、日立製作所会長である中西宏明氏に就任を打診し、中西氏がこれを受諾したことが６日、わかった。９日に開催する経団連の会長・副会長会議で了承し、発表する予定だ。中西氏は５月下旬開催の定時総会で承認され、会長に就任する。２期４年務めるのが慣例となっている。
「財界総理」と呼ばれる経団連会長の日立出身者の就任は初めて。中西氏は、関連会社から金融危機直後の平成２１年に日立の副社長に復帰し、当時、会長兼社長であった川村隆氏のサポート役として、２１年３月期に巨額赤字に陥った日立の再生で手腕を発揮。「Ｖ字回復」の立役者として、２２年に社長に就任した。
その後も事業の選択と集中を進め、日立の経営を安定軌道に乗せた。２６年の会長就任後は、英国の高速鉄道事業など、インフラ輸出事業などを進めてきた。
経団連の副会長には２６年に就任。政府の未来投資会議の議員を務め、政府の成長戦略立案などで、政権との関係を深めていった。また、安倍晋三首相を支援する財界・経済人の集まりでもある「さくら会」のメンバーでもあり、昨年１１月にも会食をともにするなど、安倍首相との個人的な関係を築いている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180106-00000524-san-bus_all