12月25日のことだ。松島町内で行われた協議には、施設を所有する松前さくら漁協の佐藤正美組合長(73)や前出の吉田さんらが出席した。佐藤組合長が言う。
「総連側は、日本人の弁護士が代理人として出席しました。開口一番、総連はお金がなくてとても弁償できる状況にありません、と言うんですよ。
そして、松前町にはお世話になっているとも……」
松前町には、専念寺という浄土真宗では道内最古の寺がある。
境内には、戦時中、旧国鉄松前線(すでに廃線)の敷設工事に従事して亡くなった人の慰霊碑が建っている。
碑には朝鮮人の名も刻まれ、毎年、慰霊祭が開催されているという。韓国同様、強制労働で世話になったとでもいいたいのだろうか、
もちろんこの場に持ち出す話ではない。