もう一つ見逃せない動きは、中国で相次ぐ日本人の「スパイ拘束」である。
たとえば今年9月18日、大連市国家安全局はスパイ活動に関わったとして日本人ビジネスマン1人を逮捕した。
これで2015年以降、スパイ容疑で中国当局に拘束された日本人は12人に上る。
「そもそも拘束された日本人は通常のビジネスを行っていただけと考えられます。
しかも昔なら“親中派議員”を使い水面下で交渉をしたが、最近の中国は堂々と公表する。
9月18日は満州事変の発端となった柳条湖事件の日であり、反日ナショナリズムを煽るにはうってつけの日でした」