「以前の中国は、旧田中派を中心とする政治家と裏で握って親中派を作る一方、
日中友好7団体などを舞台に政財界とのパイプ作りに奔走した。
しかし安倍政権が対決姿勢を強めて世間的にも反中感情が広がるなか、わずかな親中派を作っても焼け石に水で意味がなくなった。
大使館中心の諜報活動などは継続しているが、一時、政財界への裏工作は少なくなった」
代わりに習近平政権が進めるのが、“反日日本人”を支援、育成し利用する工作だ。
「最近の中国は、歴史問題などで中国側の意見を支持するリベラルな日本人を積極的に支援している。
左派の活動家や弁護士、研究者などの言説を紹介して反日を煽り、内政への不満をそらす戦略です」
実際に近年、中国メディアに登場して中国寄りの発言をする日本人が目立つ。