性的な嫌がらせは、日常的に横行しているとペク氏もモリロー氏も口を揃える。
モリロー氏が現役の女性兵に、軍内での強姦について切り出したところ、「ほとんどの女性は、そういう目に遭った人はいると答えた」。
自分が直接経験したと話した人はいなかったという。
リー氏もまた、自分が軍にいた1992~2001年の間、自分は強姦されていないが、同僚の多くは被害に遭っていたと話す。
「部隊の指揮官が職務時間後に執務室に残り、部下の女性兵を強姦していた。これは果てしなく、何度も何度も繰り返された」
北朝鮮軍は、自分たちは性的暴行を深刻な問題と捉えていると主張する。
強姦罪で有罪判決を受けた男性に対する最高刑は、禁錮7年だという。
「しかしほとんどの場合、進んで証言する人がいない。だから男性は処罰を免れてしまう」とモリロー氏は言う。