自民の憲法改正推進本部 改憲し参院の「合区」解消が大勢
7月26日 17時52分
自民党の憲法改正推進本部は２６日、去年の参議院選挙で導入された隣接する２つの県を１つの選挙区にする「合区」について議論し、「地方の有権者の声が国政に届きにくくなっている」などとして、憲法を改正して解消すべきだという意見が大勢を占めました。
自民党の憲法改正推進本部は２６日、全議員を対象にした会合を開き、去年の参議院選挙で導入された「合区」の解消などについて議論しました。
この中では、党の参議院の作業チームが、「合区」の対象となった４つの県では不平等感が高まっているとして、「選挙区などは法律で定める」としている憲法４７条を改正して、都道府県から少なくとも１人は、参議院議員が選出されるよう規定すべきだなどとする提言を取りまとめたと報告しました。
これに対し、出席者からは「憲法が保障する１票の価値の平等を守るべきだ」という指摘も出たものの、「合区の導入によって地方の有権者の声が国政に届きにくくなっている」、「都道府県という単位が歴史的にも長く使われていることに配慮すべきだ」などとして、憲法を改正して「合区」を解消すべきだという意見が大勢を占めました。
憲法改正推進本部は、秋の臨時国会までに党としての憲法改正案を取りまとめることを目指して議論を続けることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170726/k10011075421000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_031