概要[編集]
戯曲「ピグマリオン」のポルノ版パロディである。映画は冴えない娼婦、ミスティ・ベートーベンを情欲の女神に変えてみせようと試みる性科学者シーモアを描く。彼がミスティにディルドーや実際の行為で教育を施し、実技として同性愛の男性アーティストを誘惑する用意をさせる間にも、彼女は徐々にシーモアに惹かれていく。
この映画ではヘンリー・ヒギンズ教授に相当する登場人物が、ジェイミー・ギリス演じる性科学者のシーモア・ラブ博士に置き換わっている。またヒロインのイライザ・ドゥーリトルはコンスタンス・マネーの演じるドローレス・"ミスティ"・ベートーベンに、ピッカリング大佐は(性別さえ変わり)ジャクリーヌ・ボーダンが演じるジェラルディーン・リッチに置き換わった。
ジョージ・バーナード・ショーの戯曲のように、ベートーベンはラブとリッチが期待した以上の「高雅さ」を獲得したが、その後彼らとの関係を断ち切った。ラブは今更ながらミスティが心の大きな部分を占めていた事に気付き、消沈した日々を送る。
しかしショーの戯曲とは異なり(イライザはヒギンズのもとへは戻らず、フレディという青年と結ばれる)、ミスティはラストシーンでラブのもとに戻る。これは戯曲をもとにした派生作品においては一般的となった相違である[3]。