安倍首相メルマガ訴訟、菅元首相の請求棄却 東京地裁
民主党の菅直人元首相が、東京電力福島第一原発事故時の対応を批判した安倍晋三首相のメールマガジンの記述で名誉を傷つけられたとして、
安倍首相に約1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が3日、東京地裁であった。
永谷典雄裁判長は、「記事は重要な部分で真実だった」と認め、菅氏の請求を棄却した。
判決は、原子炉を冷やすための海水注入について、「菅元首相には、東電に海水注入を中断させかねない振る舞いがあった」と認定。
安倍首相が野党当時の2011年5月20日付のメルマガで、「やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです」
「菅総理は間違った判断と噓(うそ)について国民に謝罪し直ちに辞任すべきです」などと書いたことについて、賠償責任はないと判断した。
菅元首相が13年7月、「海水注入の中止を指示していないうえ、実際に注入は中断していなかった。記事はすべて虚偽だ」と提訴していた。
http://www.asahi.com/articles/ASHD345PGHD3UTIL012.html
【参考】
永谷典雄
2011年4月1日 法務省 訟務企画課長
2013年4月1日 法務省 官房審議官
2014年4月1日 東京高裁判事
2014年10月27日 東京地裁部総括判事