中国・内モンゴル自治区で「テロを宣伝する映像」を見たなどとして外国人２０人が一時拘束された事件で、釈放された夫妻が「チンギス・ハーンのドキュメンタリーを見ていただけだった」とする声明を発表した。ＡＦＰ通信などが２０日までに報じた。「警察官が英語を話せず、誤って拘束された」として違法行為を否定している。
代理人を通じて明らかにされた夫妻の声明によると、夫妻らは拘束された前日の９日にチンギス・ハーン陵を見学。さらに理解を深めようと、１３世紀初めにモンゴル帝国を建てたチンギス・ハーンのドキュメンタリーを見た後、拘束されたという。夫婦は英国と南アフリカの二重国籍者。中国へは南アのパスポートで入国した。
一方、政府系の通信社・中国新聞社は２０人のうち９人がテロ組織に加わることなどを禁じた法律に違反したことを認めたと報じている。２０人はすでに送還されている。（瀋陽＝平賀拓哉）
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