「極めて悪い」内容
ユーロ圏財務相がギリシャへの要求をまとめた文書について同国政府はまだコメントしていないが、ブリュッセルで語った同国
当局者の１人はチプラス政権と国民にとって同文書は「極めて悪い」ものだと説明。ギリシャのカメノス国防相はツイッターで、
「彼らはわれわれを破綻させようとしている。もうたくさんだ」と発言した。
ノーベル経済学賞受賞者であるポール・クルーグマン氏はブログで、「このユーログループの要求リストは狂っているとしか
思えない」とした上で、「この欧州プロジェクトが本来目指していたはずのものに対するおぞましい裏切りだ」と指摘した。
同文書によれば、欧州はチプラス政権が先週既に受け入れた年金減額と付加価値税（ＶＡＴ）増税に加え、債権者側の
担当者がアテネを再び訪れる際には政府閣僚と十分協議する機会が確保され、関連法案を拒否できるようにすることを
要求した。
国有資産
さらにギリシャが最大500億ユーロ相当の国有資産の売却に向け、ルクセンブルクに設立する独立した機関にこれら資産を
移管することなども求めている。
アイルランドのケニー首相は「ギリシャ議会が明日以降、法改正と構造改革の実行へ真剣な姿勢を示すことを望む」と発言。
「こうした状況が長引けば長引くほど、最終的な解決コストは増大する」と指摘した。
ギリシャの向こう３年間の必要額は最大860億ユーロで、そのうち８月中旬までに220億ユーロが必要になる見通し。
欧州首脳に示された文書によれば、ギリシャは15日までにＶＡＴ引き上げや年金減額、破産法の改正、統計局の独立性
確保、財政目標を達成できなかった場合の自動的な歳出削減を法制化する必要がある。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NRDT9VSYF01T01.html
一部抜粋